音楽史について

西洋・日本音楽史について、学習したことを纏めて綴るというブログです。

西洋音楽史① 音楽の起源と機能(音楽起源説)

西洋音楽史①音楽の起源

こんにちは。初めて記事を書きます。近松と申します。

これから音楽に関することを紹介していけたらなと思います。

そんなに詳しくはないのですが、誰かに何かを伝えるのって1番の勉強法だと思っていますので、これを機に勉強していけたらと思います。また、少しでもへ〜って思っていただけたら幸いです。

コロナの影響で自宅待機を続けており、何か新しいことや自己発信をしたいというのと、何かを考えることが減って文章力とか思考力とかが低下している気がしてならなかったので、文章を書くことにしました。是非よんでください。

尚、この記事はあくまでも、私がいろいろ勉強したぞ〜事と、それについて自分が考えたことなので、すこし違う部分があるかもしれません。もしそういう場合はやさしくご指摘願いたいと思います。よろしくお願い致します。

 

音楽の起源(音楽起源説の紹介)

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音楽史ってそんな昔??え??そこから??

って思われるかもしれませんが、音楽が生まれる寸前の音楽について考えることはいろんな方が行ってたみたいですし、結構面白いです。

音楽ってなんやろうなぁ。。って分析するような、こういう哲学的な考え方が生まれる前までは「音楽って、神様からの授けものなんやで、大事にしよな。」みたいな感じだったそう。

ただ、そういうキリスト教的な見解に真っ向から反対して、「いや、人間が音楽やってるんだから人間が音楽作ったんでしょ。」っていう考えを持った人たちが18世紀末頃現れて、音楽ってどっから来たんやろってことをいろんな見方で考え始めました。上の画像の様な音楽やってるより遥か昔、音楽がいっちばんはじめに生まれた瞬間って何だったんだろうって言うことを、音楽が発展してきてから改めて疑問を持ったという事ですね。

 

さて、その節を一つ一つざっくり見ていこうと思います。起源は大きく7つの節に分かれています。それは①言語起源説、②感情起源説、③恋愛起源説、④魔術起源説、⑤労働起源説、⑥信号起源説、⑦リズム衝動起源説です。細かい。

①言語起源説(スペンサー)

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言語起源説は、言語の抑揚やアクセントによって旋律が生まれたんじゃないか、、?という説です。この説は結構昔から信じられてきたようです。

例えば、私の地元佐賀弁を起源にした音楽と、津軽弁を起源にした音楽は違うぜ、みたいなイメージでしょうか。なんか面白いですね。

たしかに歌曲においても、旋律の動きと言語の関係は大きいので、確かに、と思います。

ただ個人的には、言語の方が寧ろ音楽起源なんじゃない、、?とかも思ったりします。古代の人が言語を生み出すよりもずっと前に、音の高低長短だけの特徴の旋律は生まれてそうじゃない?と感じる。。言語といっても今私たちが使っている高度なものじゃなくて、本当に生きていくために必要な簡易的な言葉だとは思うけど実際どうなんでしょうね。

旋律ではなく、「曲」はここから生まれたかもしれないなぁと思いました。

②感情起源説(ヴント)

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感情起源説は、 「叫び声」が旋律の起源なんじゃないか説です。長い叫び声は高い音に始まり、徐徐に弱くなっていく。それが旋律の起源ですという説。

あまり具体的にイメージは湧きませんが、人間が最初に発する声は叫び声だし、強ち間違いではないのかなぁという印象。

③恋愛起源説(ダーウィン

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種の起源を唱えたかの有名なダーウィンによる説。音楽は、性的興奮を表現する動物の求愛の鳴き声の進化の結果生まれたものである、という説です。どちらかというと感情起源説に近く思います。 ただ、子供でも音楽を楽しむし音楽を作成できることから、あまり信憑性は高くないそうです。

④魔術起源説(コンバリュー)

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魔術起源説とは、太古の昔行っていた雨乞いや豊作などの祈祷に音楽の起源を求めた説です。ケッハモルタァケッハモヌラタァ…きええええええい!!って言いますよね。あれは多分1人だったけど そういうのを集団で行ったりすることで旋律が生まれたのではないか、、っていうものです。ま、違うときは違いますが。

すこし違うかもですが、1年生の時、授業では仏教の百八讃というお寺で歌われている音楽を聴きました。集団で声を出すと、最初はばらばらだった音程が徐々に近い所に集約されてくるそう。そうして一本の線になる。なんか面白いですよね。

 

⑤労働起源説(ビュヒャー)

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労働起源説とは、労働に音楽の起源を求める説。集団の労働者が協調のために行う「かけ声」が音楽の起源だという説です。集団で何かを行うことで生まれたという点が、魔術起源説とすこし通づるところがあるように感じます。

⑥信号起源説(シュトゥンプ)

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これは遠方に合図をするために張り上げた声が音程を知覚させ、そこから旋律が生まれたというもの。旋律そのものの生まれ方は感情起源説に似ていますが、どうでしょうか。

 

⑦リズム衝動起源説

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狩猟や戦闘の際、共同のリズムで士気をあげたのが音楽の始まりだという説。音ではなくリズムに始まりがあるとするところが他と違います。
個人的には一番推したい説。音の無い音楽は存在しますが、リズムの無い音楽は実在しないですよね。また、人間の脈拍や体内時計、惑星の公転など話はでかくなりますがそれもリズムですね。リズムを失った音楽は死ぬ、と作曲家の芥川也寸志さんが仰っていた通り、リズムなしで音楽をやるということは最早イデアですね。

 

そして、ザックスという人が、これらを複合的にまとめ、単一の起源に囚われずに音楽形成を考えました。抑揚をつけて言葉を話す言語起源的と形にとらわれず感情を迸らせる、感情起源的の二つのバランスで説明しようとしました。

音楽の機能

これらの説は残念ながら、十分な科学的実証や裏付けを有するとは言えず、憶測・推測の域です。しかし、起源とは言わないまでも、古代の音楽の機能はとても説明できます。

古代では芸術のための音楽という意識は低く、音楽はいささか実用的だったようです。

例えば、④のような使い方では、亡くなった人を音楽で弔ったり、⑤のような使い方だと、日本でも茶摘み歌、木挽き歌、漁の際に歌われる歌などたくさん労働と歌が実用的に結びついています。⑥だと、合図ごとの楽器が作られたりしたそうです(例えば、YESは高い音、NOの音は低い音の太鼓とか?かな、わからんけど)

 

とまあ、こんな感じです。

簡潔にしようと思っていたのですが長くなりました。。

古代の音楽の起源と機能についてでした。これを知ったからって具体的に明日からどうこうという話ではありませんが、なんか面白いですよね。

音楽の機能なんかは、時代によって変化していて、宗教の音楽や貴族の食卓音楽、BGMなどまだまだ調べたらたくさんありそうでした。

 

次回は気が向いた時に、古代ギリシアの音楽を勉強してみます。ありがとうございました。